全国統一防火標語は
火を消して 不安を消して つなぐ未来
実施期間は令和6年3月1日(金)~7日(木)です。
2月から3月は空気が乾燥し風の強い日も多くなります。火災の怖さは延焼による近隣への被害拡大、1度に複数の死傷者が発生するケースも少なくないことです。お出かけ前、おやすみ前には火の元を確認!
[目次]
- 火災予防運動の概要
- ポスター等
ポスター/リーフレット等
事業者・宿泊施設向け - 地震火災の防止
- 火災の発生状況・原因
このページに掲載している数値等は消防庁のデーターから出典した情報です。消防庁の利用規約に準拠して掲載しています。数値を再利用される場合は、正確性を期するために出典元データーをご使用ください。
春の全国火災予防運動
- 主唱:消防庁
- 期間:令和6年3月1日(金)~7日(木)
- 標語:『火を消して 不安を消して つなぐ未来』
重点項目
- 住宅防火対策の推進
- 乾燥時及び強風時火災発生防止対策の推進
- 放火火災防止対策の推進
- 特定防火対象物等における防火安全対策の徹底
- 製品火災の発生防止に向けた取組の推進
- 多数の者が集合する催しに対する火災予防指導等の徹底
- 林野火災予防対策の推進
(1)火災予防運動のポスター
画像のリンク先でPDF表示します。
(2)事業者・店舗向けリーフレット
各リンク先(消防庁)で表示・印刷できます(PDF)。多くの人が集まる場所では、火災だけでなく、地震発生時の避難経路の安全確認もお忘れなく。防災・防火対策がより重要な時期かもしれません。
その他(消防庁にリンク|PDF)
まとめてダウンロード
[zip形式]9.68MB
▲上記のリーフレット6種類を同梱しています。いずれもPDF形式です。
(3)自治会・町内会向けチラシ
- 自治会や町内会などで個人や世帯向けの配布・回覧用のチラシです。
- 画像のリンク先でPDF表示します。
①は一般向けチラシ、②は多言語チラシ(英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ポルトガル語・タガログ語)です。③は「おやすみ前、お出かけ前」の確認チラシ(うっかり忘れ防止)です。①はPowerPointをお持ちの方は簡単に文字等を改変できます。PowerPointファイル(ppt)を同梱しています。町内の名称を追記するなど、自由に改変してお使いください。
低画質なため印刷はA4(タテ)サイズをお勧めします。※このチラシのみ当サイトで作成。
まとめてダウンロード
[zip形式]2.32MB
▲上記のチラシ①~③のPDFと①のPowerPointファイルを同梱しています。
地震火災の防止
消防庁が制作・公開している動画(3分間のダイジェスト版)です。地震や台風などの自然災害時における火災について、わかりやすく解説しています。もしもの時にたいへん役立つ内容です。
本編動画はこちらから(約11分)[表示]
全国の火災発生状況
火災発生件数は3万6375件で、前年より1,153件多くなっています。2024年1月時点で発表されている統計は2022年のデーターです。2023年は発表後に更新します。
数値の出典:消防庁
発生状況(2022年)
総出火件数のおもな内訳
- 建物火災:20,185件
- 車両火災:3,414件
- 林野火災:1,244件
死傷者数は7,165人
- 死者数:1,446人
(うち建物火災は1,168人。※自殺を除く)
- 負傷者数:5,717人
建物火災のおもな内訳
- 一般住宅:7,183件
- 共同住宅:3,459件
- 併用住宅:375件
住宅以外のおもな建物
- 特殊複合用途(※):1,896件
- 工場・作業場:1,656件
- 事務所:729件
- 飲食店:467件
※特殊複合用途とは1階を店舗、2階をオフィス、3階以上をマンションなどの居住スペースなど、ひとつの建物を複数の用途に使用している建築物。
住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)922人のうち、65歳以上の高齢者は692人(75.1%)です。死者の発生した経過別死者数では、逃げ遅れ407人、着衣着火が36人、出火後の再進入が16人、その他が463人です。毎年住宅を含む全火災では、失火によるものが約3/4です。
店舗の火災は多数の死傷者が発生することも少なくありません。管理者は消火設備および避難経路、非常出口の点検(出口付近に物を置かない、扉を施錠しない)を!
飲食店では排気ダクトの清掃・点検を行いましょう。ダクト内に溜まったほこりなどに、調理中の火が燃え移る火災も発生しています。焼き肉店などは特に注意が必要。
事業所・工場などでは配線(ネズミなどにかじられたり、荷物等で踏まれてないか)、配電盤の点検(漏電チェック)、防火設備の点検が必要です。特に台風などで水害被害を受けた建物では、十分な点検を行いましょう。
※漏電状態(電源ケーブルの絶縁物が切れる、破れるなどで電気が漏れる)では、電気が他の物質と干渉し、火花(スパーク)が発生することで火災の原因になる。
火災の発生が多い月
- 3月:4,111件(11.3%)
- 2月:3,761件(10.3%)
- 1月:3,614件(9.9%)
火災の発生が多い時間帯
- 14時~15時:13.9%
- 12時~13時:13.8%
- 10時~11時:13.1%
過去5年の状況(2018年~2022年)
▲グラフには林野火災、車両火災等は省略しています。総出火件数には含みます。
都道府県ランキング(2022年)
(1)総出火件数
順 位 |
都道 府県 |
総出火 件数 |
1 | 東京 | 3,970 |
2 | 神奈川 | 1,894 |
3 | 愛知 | 1,861 |
4 | 大阪 | 1,841 |
5 | 千葉 | 1,832 |
6 | 埼玉 | 1,701 |
7 | 兵庫 | 1,646 |
8 | 北海道 | 1,639 |
9 | 福岡 | 1,415 |
10 | 茨城 | 1,091 |
(2)建物火災
順 位 |
都道 府県 |
建物 火災 |
1 | 東京 | 2,859 |
2 | 大阪 | 1,270 |
3 | 神奈川 | 1,173 |
4 | 愛知 | 1,046 |
5 | 埼玉 | 1,039 |
6 | 北海道 | 986 |
7 | 千葉 | 939 |
8 | 兵庫 | 822 |
9 | 福岡 | 757 |
10 | 茨城 | 530 |
(3)死傷者数
順 位 |
都道 府県 |
死傷 者数 |
1 | 東京 | 833 |
2 | 大阪 | 442 |
3 | 愛知 | 385 |
4 | 千葉 | 355 |
5 | 神奈川 | 346 |
6 | 埼玉 | 336 |
7 | 兵庫 | 334 |
8 | 北海道 | 311 |
9 | 福岡 | 258 |
10 | 茨城 | 225 |
(4)出火率 {人口1万人あたり}
順 位 |
都道 府県 |
出火率 |
1 | 大分 | 4.93 |
2 | 高知 | 4.51 |
3 | 山口 | 4.50 |
4 | 島根 | 4.38 |
5 | 宮崎 | 4.33 |
6 | 佐賀 | 4.06 |
7 | 熊本 | 3.99 |
8 | 青森 | 3.90 |
9 | 香川 | 3.90 |
10 | 山梨 | 3.87 |
火災のリスクが高い都道府県
出火率は人口1万人あたりの火災件数(すべての火災)です。過去5年間(2018年~2022年)の平均出火率でみると、全国平均は2.87です。もっとも高かったのは島根県で4.04です。
順位 | 都道府県 | 出火率の平均 |
1 | 島根県 | 4.04 |
2 | 山梨県 | 4.01 |
3 | 宮崎県 | 4.00 |
4 | 大分県 | 3.99 |
5 | 高知県 | 3.97 |
6 | 長野県 | 3.96 |
7 | 青森県 | 3.95 |
8 | 茨城県 | 3.90 |
9 | 鹿児島県 | 3.87 |
10 | 山口県 | 3.84 |
もっとも低かったのは富山県(出火率は1.62)で、低い順で5年連続1位(※)です。石川県(同1.99)は5年連続で3位以内、福井県(同2.22)も全国平均を下回っています。
2022年の総出火件数でみると154件で全国でもっとも少なく、人口がほぼ同じの山形県の284件と比べて130件少なく、宮崎県の467件(2022年の出火率5位)と比べると313件も少なく約1/3です。
※少年消防クラブ(BFC)は全国に約4,300あり、小学校4年生から高校生(約40万人)が参加して、防火・防災の知識を身につけるための活動を行ってる自主的な防災組織。