用紙サイズ A判・B判って何?
新聞や、コピー用紙・ノート・文庫本などなど、普段私たちが目にしているこれらは「ルート長方形」と呼ばれる縦横比でできています。
ルート長方形の起源
19世紀のドイツの物理学者オズワルドによって提唱された「白銀比」に基づいて作られた長方形で縦横比率が「1:√2」になっています。この比率で長辺を半分にすると短辺の長さが長辺の半分の長さの長方形が出来上がります。どこまで半分にしても同じ比率の長方形ができるのです。
紙のサイズはこうして決まっている
では、紙のサイズはどのようにして決まっているのでしょう?
まず、面積が1㎡のルート長方形を「A0」としたドイツの工業規格をもとに定義されました。これが国際規格(ISO)のA判の紙のサイズです。このために、紙のサイズは端数だらけのどうにもややこしい寸法になってしまっているのです。しかし、寸法のややこしさよりもメリットの方が大きいんですね。
例えば、A1からA4サイズの紙を取るには3回半分にして切っていくだけで、8枚きちんと取ることができます。つまり、無駄を出さずに必要な寸法になるまで半分に切っていけばいいのです。
ちなみに、日本の新聞は2つ折りの状態でA2、広げてA1の大きさです。
それではB判は?というとこちらは日本の美濃紙を元に面積1.5㎡のルート長方形を「B0」とした紙の規格で国内規格(JIS)です。
大学ノートはB5サイズ、漫画の単行本なんかはB6サイズとなっています。
ところで、皆さんもプリンターを使うことがあると思いますが、用紙の種類の中にリーガル、レターというサイズをみかけたことはありませんか?
これは、日本のB判と同じようにISOには規定されていない、米国独自の規格です。
国によって文化が異なり、紙の規格サイズもそのなかの一つなのですね。